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口腔癌に
口腔がんとは、口腔(お口の中)にできる癌(がん)の総称です。口腔がんはできる場所によって、舌癌(ぜつがん)・歯肉癌(しにくがん)・口腔底癌(こうくうていがん)・頬粘膜癌(きょうねんまくがん)・口唇癌(こうしんがん)・口蓋癌(こうがいがん)に分類されます。日本国内では、口腔がんの大部分が舌がんで、口底がん・歯肉がんなどもみられます。

口腔がんの発生頻度は、癌全体の約1~3%で決して多くはありません。しかし、口腔がんはあまり知られていないため、臓器などと違って直接見えるため、初期症状を発見しやすいはずの口腔がんですが、進行するまで放置されてしまうことも多く、口腔がんで亡くなる方が急増しています。
口腔がんは、初期症状のうちに発見できれば、5年生存率は90%を超える報告もあり、障害を残さず治療できる可能性が高いですが、進行してしまうと治療後も食事や会話に障害が残ってしまうなど、口腔内に影響が残りますし、5年生存率も50~80%と命に関わる場合もあります。一人でも多くの方に口腔がんに関する知識をお持ち頂き、口腔がんの予防と早期発見に役立てて頂きたいと思います。
※グラフ 『(財)がん研究振興財団「がんとどう向き合うか 口腔がん」より』
口腔癌の種類と画像
舌がん
舌がんは舌にできる口腔がんで、口腔がんの中で最も発生率が高く、20代など若い人にも発生します。舌がんは画像のように、主に歯の当たりやすい舌の側縁部や舌の裏側で発生します。

舌がんの初期症状は、舌が赤く変色する紅板症や、舌が白く変色したり、舌が硬くなったり、舌にしこりができたりなどです。舌を見たり触ったりすることでも発見できますが、白斑症や口内炎・難治性潰瘍など舌にできる良く似た症状のものも多いので、口腔がんとは思わずに初期症状を見逃してしまうことが多いです。口腔がんの正確な診断には病理検査が必要です。

舌がんは口腔がんの中でも比較的初期からリンパ節への転移が発生しやすいので、若いうちから発生することもあり、日本では最も注意が必要な口腔がんです。
歯肉がん
歯肉がんは画像のように歯肉にできる口腔がんで、臼歯部(特に下顎)の歯肉に発生することが多く、40歳代くらいからの発生が多いです。歯肉がんの初期症状は、歯がある場合は歯の動揺や脱落などが現れますが、目立った外見的特長がなく歯肉炎や口内炎・エプーリスなど歯肉の他の病気と誤診され、口腔がんを疑われない場合があります。

歯肉がんは、日本では口腔がんの中で舌がんに次いで二番目に症例数が多いです。歯肉がんが進行すると、下歯槽神経麻痺や顎骨の病的骨折などの症状が現れることもあるので注意が必要です。



口腔底がん
口腔底がんは画像のように下顎の歯肉と舌の間の、舌の下になっている口腔の底の部分にできる口腔がんで、男女比が4:1と男性に多い傾向にあります。口腔底は狭く舌や歯肉に接しているため、舌や歯肉などに転移しやすい傾向があります。

口腔底がんの初期症状は、舌下小丘部などに潰瘍と硬結を伴う腫瘤や白斑が見られ、舌の運動障害や唾液の分泌障害を生じることもあります。

口腔底がんは舌がんと並んで、比較的初期からリンパ節への転移が発生しやすいので注意が必要です。舌がん・歯肉がんに次いで発症率の高い口腔がんです。
頬粘膜がん
頬粘膜がんは、画像のように頬粘膜(上下口唇の粘膜・頬の粘膜・臼後部・口腔前庭など)にできる口腔がんで、上下の臼歯の咬合面部分の頬の粘膜や、口角のすぐ後方にできることが多い口腔がんです。50歳以上、とくに高齢者に多く、やや男性に多い傾向があります。

頬粘膜がんの初期症状は腫れと疼痛で、がん病変部の表面は潰瘍ができたり、乳頭状になります。進行すると開口障害がでることがあります。白板症で白斑部が肥厚し、ひび割れや発赤が見られる場合は癌化しやすいので注意が必要です。

頬粘膜がんもリンパ節へ転移する可能性がありますが、遠くの部位への転移は多くありません。舌がんや歯肉がんと比べると発症数の少ない口腔がんです。
口蓋がん
口蓋がんは画像のように口蓋(口腔と鼻腔を分離している口腔上壁)にできる口腔がんで、口蓋粘膜由来の扁平上皮がんと、小唾液腺由来の腺がんに分けられます。

口蓋がんの初期症状は、扁平上皮がんは表面に肉芽や潰瘍ができますが、唾液腺由来のがんは、表面に肉芽や潰瘍ができず、腫瘤が健康な粘膜に隠れている見えないため、口蓋隆起や多形性腺腫、線維腫などの他の病気と見分けが付きにくく、口腔がんを見落としやすいので注意が必要です。舌がんや歯肉がんと比べると発症数の少ない口腔がんです。

※写真 『(財)がん研究振興財団「がんとどう向き合うか 口腔がん」より』
 
口腔癌の初期症状と画像
口腔がんの初期症状で最も多いのは口腔内の痛みで、その他ではしこり・腫れ・ただれ・出血・歯の動揺・口臭などがあげられます。しかし、初期症状の段階では痛みが少ないことが多く、例にあげた画像のように舌や歯肉が盛り上がって膨らんでいたり、潰瘍ができていたり、白くまたは赤くなっていたりと、口内炎など口腔内の他の病気の症状と似ているため、口腔がんを疑わず受診が遅れがちになります。
舌がんなどは重要な器官への転移も早いので、ただの口内炎のつもりで口腔がんを放置してしまえば、症状が悪化するだけでなく他の部位への転移の確率も高くなり、命にまで関わってきますので、舌や歯肉など口腔内に気になる症状があったら、口腔がんの可能性も考えて、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
※写真 『(財)がん研究振興財団「がんとどう向き合うか 口腔がん」より』
口腔がんのリスク
口腔がん発生の最大の原因は、タバコとお酒です。たばこにはニコチン・タールなど多数の発癌性物質が含まれており、口腔がんに限らず様々な癌の原因になります。特に、若いうちから長期間にわたって喫煙している方は口腔がんの危険度がとても高くなります。とは言っても、これまでたくさん吸っていても、今から禁煙して遅いということはありません。禁煙によって発癌性物質の摂取をやめることで、口腔がん発症の危険性や死亡率は減少します。 特にタバコとお酒を同時に摂取すると、タバコの発がん性物質をお酒が溶かして口腔内に吸収しやすくしてしまうため、タバコとお酒両方の習慣がある場合は、口腔がんの発生率は更に高くなります。 欠けて尖った歯や、合わない入れ歯・詰め物などによって、口腔内の粘膜に慢性的な刺激がある場合も口腔がん(特に舌がん)の原因になると指摘されています。
口腔がんの予防
普段の生活でできる口腔がんの予防方法は次のようなことです。
1. タバコを吸わない。
2. お酒を控える。(特に度数の高いお酒)
3. 新鮮な緑黄色野菜・果物を毎日5種類以上摂取する。
4. 口腔内を常に清潔にして、むし歯や歯周病を予防する。
5. 舌や歯肉や粘膜に刺激ダメージを与える原因を取り除く。(合わない入れ歯や詰め物、欠けた歯など)

最も大切なのは、かかりつけの歯科医院を持ってきちんと定期検診を受け、口腔内を管理することです。定期的な検診は、口腔がんの早期発見に繋がるだけでなく、口腔内の環境を整えることによって口腔がんの予防にも繋がるのです。